ファーストピアスの基礎知識ファーストピアスの基礎知識

1.ファーストピアスの基礎知識

誰にあけてもらう?

のっけからお堅い話しになりますが、ピアスの穴あけ(ピアッシング)は国が法に定める医療行為。つまり医師等の医療従事者だけが許される行為。皮膚が傷つき、時には出血もするわけですから当然と言えば当然。とはいえお友達やショップ店員さんに開けてもらったという方も多いですよね。実はそうした方にトラブルをかかえたり、対応が遅れて悪化させてしまうケースが多いんです。ピアスはやっぱり病院で開けてもらのが一番!トラブルがあってもすぐに治療してもらえますしね。ピアス一つ分のわずかな投資でトラブルのリスクはぐっと小さくなります。ピアス穴は一生ものなのですから、ここでケチってはいけませんよ。

何科に行けばよい?

ネットで探すのが簡単だと思いますが、形成外科、皮膚科、耳鼻科でピアスを扱っているところが多いと思います。ただ、普通の病院では球形ヘッドのファーストピアスしか選べず、デザインや色にガッカリかも。そこでオススメなのがピアスやそのトラブルを沢山てがけているクリニック。そうしたところなら立て爪や星形など可愛いデザインが選べたり、耳にあわせて種類も豊富。ピアッシングの場所も安全でオシャレに見えるところをアドバイスしてもらえます。病院に行く前にホームページや電話で下調べましょう。

料金の目安は?

アクセサリーショップなら無料が多いと思いますが、病院では診察料やピアス代込みで5千円~1万円くらい。普通ピアスの持ち込みはできません。ピアスは自費診療なので料金は病院によってバラバラなのであらかじめ確認すると良いでしょう。

ファーストピアスは
普通のピアスとどう違う?

勘違いしてる人も多いんですが、ピアスを開けると言っても、病院に自分の好きなピアスを持って行くんじゃありません。穴を開けるのは医療用ファーストピアスというピアッシング専用ピアスを使うんです。医療用といっても、キレイなストーンや18金メッキのもあり、見た目は普通のピアスと同じ。ここではファーストピアスと普通のピアスとの違いをまとめておきます。

キャッチが固く、大きめ・ヘッドが大きめ・軸が太い

1.安全な素材
まず医療器具として厚労省の認可を受け、完全滅菌されています。傷口に刺激になったり、アレルギーの原因にならないよう骨折治療にも使われる医療用ステンレスやチタンで出来ています。
2.優しいデザイン
スタッドピアスというシンプルで安全なデザイン。また皮膚に当たる部分が刺激にならない形で、ピアスヘッドも大きめになっていて皮膚への埋入を防ぎます。
3.軸が太い
普通のピアスの軸は約0.6ミリですが、ファーストピアスは16ゲージという太さで1.2ミリと2倍もあります。これにより安定したピアス穴を作れます。病院によっては耳たぶの厚みにあわせて、有効軸長(耳たぶが通過する部分の軸の長さ)が4ミリのベビー用、6ミリの通常用、8ミリのロングなどに長さが選べるところもあります。
4.キャッチが固い
1~2ヶ月間もつけ続けなければならないので、簡単に外れないようキャッチが固めに作られています。キャッチはやや大きめに作られていますが構造自体は普通のピアスと同じなので強く引っ張れば外すことができます。

ファーストピアスの選び方

ファーストピアスは医師が患者さんお1人お1人に最適なものを選んでくれますので安心して下さい。ここでは私たち医師がどういったことを考えてピアスを選んでいるか書いてみます。

【素材】

医療用ピアスはステンレス製とチタン製があります。どちらも骨折手術でも使われる体内に入れても安全な素材です。通常値段の安いステンレス製が用いられますが、金属アレルギーはもちろん、アトピーの方、肌の弱い方は低刺激でアレルギーもおきにくいチタン製をオススメします。
雑貨店などで売られているピアッサー付きファーストピアスのなかにはニッケル、コバルト、クロムなどかぶれを起こし易い金属を多く含むものがあるので要注意。これらは金属が溶け出してイオン化し、かぶれやアレルギーが起こすリスクが高いんです。

医療用ピアス・一般販売されているピアッサー付きファーストピアス

【ピアス軸の長さ】

実は素材の次ぎに大切なのがピアス軸の長さなんです。軸が短すぎると耳たぶがピアスとキャッチの間で締めつけられます。すると血のめぐりが悪くなり、ピアス穴の完成までに時間がかかったり、化膿するリスクも高くなります。最悪、ピアスヘッドが皮膚に埋まって取れなくなることも!ファーストピアスは耳たぶの厚みにあわせて標準の6ミリとロングタイプの8ミリの2つの軸長があります。ある論文によれば、日本人の4人に3人は耳たぶの厚みが6ミリを超える、いわゆる厚い耳たぶの人。つまり、日本人には軸長8ミリのロングタイプのファーストピアスが適していることが多いんです。ピアスをつけた時に耳たぶとの間に1ミリくらい隙間があるのが正しい状態。隙間が無い場合は軸が短すぎです。病院によってはピアスの軸長が選べないこともあるので、耳たぶ厚めの方は病院選びは慎重に。

皮膚とピアスの間に隙間がある・皮膚とピアスの間に隙間がなくトラブルが多い

ピアッシングの位置

いろんなデザインのピアスがオシャレに見えるためにはピアス穴の位置とっても重要。でも場所によっては耳が切れやすかったり、軸の長さが足りなくなったりとトラブルも多いんです。ピアス穴はオシャレに見えてかつ安全な場所にあけることが大切。耳たぶの大きさ形などにもよりますが、適切な位置は、耳たぶの付け根からと耳たぶの下の縁からそれぞれ6~10mmくらいでしょうか。
左右でピアス穴がずれてしまうのもありがちなトラブル。その原因のひとつが耳の形。実は耳たぶは付け根の高さ、向き、形、立ち方など左右対象でないことがほとんど。距離だけ揃えてもピアスがずれて見えることがあります。よく観察して納得の出来る位置にあけてもらいましょう。またピアスの軸の向き、傾きも重要。これがずれると左右のピアスの向きがばらばらに。この辺はピアスに慣れた医師開けてもらうのが一番です。
なお、軟骨のある部分など感染に弱い部位への穴あけはあまりおすすめ出来ません。軟骨部分は血流が悪いのでトラブルが多いんです。一度炎症を起こすと元に戻りにくく、変形を残すことも。開けたい場合はそうしたリスクについて慎重に考えましょう。

ピアッシング(穴あけ)の実際

病院のピアッシングは、ピストルの様な形をしたピアスガンを使う場合と、注射針であけた穴にピアスを装着する方法とがあります。トラガス〔耳珠〕など特殊な場所を除き、簡単で痛みの少ないピアスガンを使うのが普通です。まず氷で耳たぶの感覚がなくなるまで冷やし、ファーストピアスがセットされたピアスガンで狙いをつけます。医師が引き金を引くと一瞬でピアスが皮膚を貫き、同時にキャッチが装着されます。あっという間です。しばらくじーんとした痛みがありますが、徐々に落ち着いてきます。
ファーストピアスやキャッチと耳たぶとの間に1ミリくらい隙間がありますか?もしなければ早めに医師に相談して下さい。

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2. ピアッシング後の自宅ケア

 

ピアスが原因の体調不良、ピアス関連のトラブルでお悩みの方、
まずは「神楽坂肌と爪のクリニック」にご相談ください。Dr.マキが丁寧にお答えします。